サムライも愛用した600年の歴史を誇る「奥羽の薬湯」

宮城県白石市にある鎌先温泉は、「傷には鎌先」との言葉でも知られ、「奥羽の薬湯」として全国の湯治客に長く親しまれてきました。その歴史は古く、15世紀、地元の里人が山中を掘った際に偶然湧き出た温泉が始まりとされています。鎌の先で掘ったことに由来し、「鎌先温泉」と呼ばれるようになりました。
しかし15世紀の天災により、一度は温泉場としての機能を失います。
それから約100年後の16世紀、今川義元公の食客として仕えた一條市兵衛が京都からこの地へたどり着きました。市兵衛は「この湯は有馬温泉と同じだ」と高く評価し、地元の人々の賛同を得て「湯主」となり、自ら資金を投じて温泉経営を始め、現在の「湯主一條」の礎を築いたのです。
鎌先温泉は武将たちにも愛されました。伊達政宗公や片倉小十郎公もここで入浴したと伝えられ、一條家の文書からは、歴代の仙台藩主が「御入湯」として訪れていた記録も残されています。17世紀の江戸時代にはその名声が広がり、遠方からも人々が集まるようになりました。怪我や病に苦しむ人々が湯治に訪れ、「傷には鎌先」の言葉が広まったとされています。

多言語対応可能のラグジュアリー温泉旅館「湯主一條」

500年の歴史を持つ「湯主一條」は、鎌先温泉を代表するラグジュアリー旅館です。館内には英語・中国語対応可能なスタッフが常駐しており、グローバルに通用する日本のおもてなしを提供しています。中には、日本の代表的なサービスコンクールで金賞を受賞したスタッフも在籍しています。
料理の評価も非常に高く、
• 『ミシュランガイド宮城』で3レッドパビリオン(3つ星+)を獲得
• 日本の大手旅行会社JTBより総合評価表彰(90点以上の宿)
• じゃらんnet「泊まって良かった宿ランキング」第1位
• 楽天トラベル「楽天トラベルアワード東北エリア お客様の声大賞」
など、数々の名誉ある賞を受賞し、高い評価を得ています。

湯主一條が手がける新たな物語「THE YUKAWA」

「湯主一條」はその長い伝統と精神を受け継ぎながら、新たな物語を紡ぎはじめています。その舞台は、鎌先温泉のほど近く、森と川に抱かれた自然豊かな地に静かに流れる湯川のほとり。
この手つかずの自然に守られた場所で、500年にわたる“おもてなしの心”と、現代的な感性が融合した進化形のラグジュアリー旅館、それが「THE YUKAWA」です。
施設のすぐそばを流れる「湯川」は、その名のとおり「湯=清め」のエネルギーを持ち、常に氣(エネルギー)が流れています。その清らかな氣に包まれながら深く息を吸い込めば、心も身体も浄化されるように感じられるでしょう。
すべてのお部屋は湯川に面したリバービューのテラス付きスイートルーム。窓を開ければ森を吹き抜ける爽やかな風が入り、一歩テラスに出れば、まるで森の中に迷い込んだような没入感が広がります。自然の力に満ちた空気を全身で浴び、心の奥からリフレッシュできる、極上の時間をお過ごしください。